「竹細工でリース作りに挑戦してみよう!〜自然素材で作る季節の飾り物〜」を開催しました。
投稿日:2023年12月08日(金)
たまきさんサロンスタッフです。
11月25日(土)に竹細工作家の平井照夫さんを講師にお迎えして、「竹細工でリース作りに挑戦してみよう!〜自然素材で作る季節の飾り物〜」と題したサロン講座を開催しました。
季節に合わせて、今回は竹を使ったリース作りに挑戦してみました。
竹ひごを編む作業から始まります。元々、竹編みには数多くの伝統的技法があります。樽(たる)や桶(おけ)の外側を囲んで締めているのも、「箍(たが)」と呼ばれる竹ひごです。これはとてもじょうぶで美しい編み方なので、この箍をリースのベースとして使ってみようというのが、今回のアイデアです。
使用した竹ひごは、幅6.5mm 厚さ1.5mm 長さ2.5mです。
この1本の竹ひごを丸く編んでいくだけなのですが、一見簡単そうに見えて、実はとても難しい!
皆さん、かなり苦労していました。
45分ほどかけて、ようやくきれいな箍が完成しました!
この箍に紐を取り付け、吊るせるようにします。
講師の平井さんは、この紐の結び方も教えてくれました。
舟を簡単に繋いでおく時などに使う「巻き釣り結び」です。
物を吊り下げる時に簡単に結べてほどきやすい結び方です。
結び方も、編み方同様に何度も練習して体で覚え込むことが上達のコツです。
最後に、飾りの木の実を自由に取り付けて完成です。「老爺柿(ロウヤガキ)の実」「サンザシの実」「カラマツの実」を使いました。和風リースの完成です!
クリスマスの後は、稲穂などに飾り物を替えてお正月飾りに使えます。
今回は、講師に出来上がった竹ひごを用意していただきましたが、本来は竹の加工から始まる作業です。
「竹を切る」「洗う」「油抜き(火で表面を熱し、余分な油分を拭き取る)」「矯め直し(熱い内に竹の反りを矯正する」「乾燥」「竹割り」「面取り」という手間のかかる作業があります。
専用の道具を使用した「竹割り」を実演していただきました。
竹は、その柔軟性と低伸縮性、抗菌性を活かして古くから様々に活用されてきましたが、現在では安価なプラスチック製品や外国製のものに置き換わってしまっています。そして使われなくなった竹林がどんどん広がり、土砂災害など社会問題も引き起こしています。。
このことから、例えば、木材パルプを使わない竹紙の生産、竹炭の生産、建築や家具の材料としての利用、灰や削り屑の土壌改良材としてのリサイクル利用など竹の活用への取組が各地で行われています。
現在、私たちは「七夕」の時以外竹になじみの薄い暮らしをしていますが、今回の講座は、あらためて竹が持つ美しさや強さに触れ、また竹を使っていこうと思える良い機会になったと思います。
講師の平井さん、ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
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