「親子で手漉き和紙を学ぶ〜葉っぱを漉き込んでみよう♪〜」を開催しました。
投稿日:2023年12月22日(金)
たまきさんサロンスタッフです。
12月17日(日)、講師に手すき和紙工房 潮紙 代表 塚原 英男さんに登壇いただきサロン講座「親子で手漉き和紙を学ぶ〜葉っぱを漉き込んでみよう♪〜」を開催しました。
手漉き和紙の歴史や技術、特性などについて学んだり、押した葉っぱを漉き込んだ葉っぱ柄の手漉き和紙作りの体験講座でした。
塚原さんは宮城県に400年伝わる柳生和紙工房で8年間修行され、その後仙台市内の福祉作業所で和紙作りを教えていらっしゃいました。
2014年に ご自身の工房『手すき和紙工房 潮紙』を、川崎町に立ち上げ、和紙を通して先人の智慧を後世に伝える活動をされています。
手漉き和紙ができるまでの行程は、「楮(こうぞ)の刈り取り→蒸かし→皮むき→黒皮むき→煮熟(不純物を取り除く作業)→塵取り(細かい塵(ちり)を取り除く作業)→叩解(繊維をたたいて細かくほぐす作業)→紙すき→圧搾(水を搾りだす作業)→乾燥)」です。
「さて、紙の色って何色でしょうか?」塚原さんから質問が投げられました。
紙は本来、原料となる木の色をしています。漂白をすることで見慣れた白い紙になるのです。そして、手すき和紙はなかなか破けず丈夫で長持ちです。
楮の繊維は長く、天然繊維のみを使い薬品を使わないためです。日本では和紙以前に楮は糸にして布を作っていたそうです。
工程の一部「楮の皮むき」と「黒皮むき」も体験しました。
塚原さんが蒸かしてきてくれた楮の端を握りねじるように力を入れると皮に切れ目が入りペロンとむけます。
体験して初めて感じる楮の木の皮の香りです。
さて、待ちに待った紙すき作業です。楮と水とトロロアオイを使って紙漉き作業です。
押した葉っぱを漉き込みました。
準備完了―――さあ!紙を漉いてみましょう!
前後左右に動かすことにより繊維に方向性が生まれ、なめらかで美しい紙になります。
今日は、押した葉っぱをチョイスして漉き込んでみました。
おうちに帰って窓に貼って乾燥させて仕上がりです。
皆さんの作品集です。※クリックすると大きく見えます。
「植物を紙にする」和紙とは自然と共に過ごしていた先人たちの知恵でした。現在、和紙作りの知恵がいろいろな所で使われていることも学びました。
多くの行程があり、丁寧な作業が必要で、技術や品質が優れていても「和紙作り」それだけでは成り立たないため、職業としての和紙職人の環境が厳しい事も、手すき和紙の伝統を守っていく大切さも知ることができました。
塚原さん、ご参加頂いたみなさま、ありがとうございました。
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